格闘技に限らずに様々な局面において不安や恐怖はあるはずです。
就職の際の面接時に上手く話せるか不安になったり
、
仕事で大きな商談でしっかりと説明できるのか不安になったり
、
自動車免許の運転試験で恐怖したり
、
発表会で練習の成果がしっかり発揮できるのか不安になったり、
それらに取り憑かれると、まるで足枷をされているんじゃないかと思うぐらい、身体は重く、自身の力を発揮できないで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
格闘技及び空手においても不安や恐怖による見えない支配があるはずです。
そもそも「怖いもの知らず」という人は殆ど存在しないと言われております。
誰もが恐怖し、乗り越えて人は成長します。
では不安や恐怖の正体は何なのでしょう。
それは安全地帯から未開の地への挑戦です。
この先がどうなるか分からないから不安になり、恐怖します。
ならどうすればいいのか
「自分自身に嘘をつかないことです」
「オレは強い」
「オレに怖いものなんてない」
「オレは負けるはずがない」
と言葉で虚勢を張り、自分の根底にある感情を否定します。
自分に嘘をついた状態で挑むので肉体と精神のバランスは悪くなり、
身体は思い通りに動いてくれません。
全ての不安や恐怖の感情を受け入れて認めることが大切です。
そしてもう一つは「結果への執着です」
空手でいえば、試合に出場した際
勝ちたい、優勝したい等の気持ちもそうですがもう一つの壁があります。
「かっこ悪い所を見せたくない」
「軽蔑されたくない」
という周囲からの評価です。
でも考えてみてください。
結果はどうであれ、人は挑戦しているだけでカッコイイです。
周囲の反応を気にしているのはおそらく自分自身の心だけです。
勝つときは勝つし
負けるときは負けます
試合で負けた自分よりも、挑戦して負けた自分を見てください。
勝っても負けても、最終的に辿り着く答えは
「明日からまた頑張ろう」です。
不安や恐怖が原因で、競技自体を嫌いになってしまったら寂しいです。
負けた自分のこれからを楽しみにすれば、負けることも悪くないと思います。
どうか楽しむことを忘れないで下さい。
佐藤道場 北方支部
支部長 長崎秀昭