アニメの世界でいう
「一撃で全てを覆す力」
空手だけに限らず格闘技をしていれば誰もが一度は憧れますよね。
本当に難しいと思います。
仮に筋力トレーニングに全身全霊を捧げ、筋力が世界一になったとしても一撃必殺のパンチになるのは難しいでしょう。
筋力が世界一になったとしても「当たれなければ」意味がありません。
それはアニメで例えると
「ドラゴンボールZ」での トランクス VS セル完全体
トランクスは限界を超え自身の筋肉を極限まで膨らませます。
パワーだけならセル完全体をも凌ぎ、マッスル全開で攻撃をします。
しかし何度攻撃をしようと一度も当たりません。
そこでセルは薄笑いを浮かべ言います
「パワーだけの進化なら私にもできる」
一方その頃、精神と時の部屋で同じ進化をした「孫悟空」は言っています。
「こんなに膨れ上がった筋肉ではパワーは大きく上がっても、スピードが殺されてしまう。大きいパワーも相手に当たらなければ意味がない」
まさにその通りです。
なら強いパンチを打つにはどうすればいいのか
「全ての筋力をバランス良く鍛え、正しいフォームで打つ」
大雑把に言うとこんな感じになります。
パンチとは 足の親指から始まる関節の連動を足首へ 足首から膝へ、膝から股関節へ、股関節から腰へ 腰から肩へ、肩から肘へ、肘から手首へ がパンチの身体の流れだと言われております。
つまり筋力トレーニング全ての筋肉をバランス良く鍛えることが大切です。
だからと言って鍛えすぎるのも逆効果です。
筋肉を鍛えるということは体重が増えるだけではなく、身体への重量負担も増加します。
自分自身の骨格を超過した筋肉をつけると、肉体のバネや可動域が落ち、スピードも失われます。
よってパンチ力が落ちてしまいます。
身体を大きくして、体重も増やしたのに思った程パンチ力が上がってないと悩んでいる方の原因は、上記の通り、骨格と筋肉のバランスが悪い増量トレーニングを行なった可能性があります。
筋力を増量する場合は、体幹・柔軟をしっかりと行い有酸素運動を欠かさないことが大事です。
中でもラグビー選手のトレーニングはとても勉強になります。
ラグビー選手を見てください。
あれだけのタックルに耐えるための強靭で大きな筋肉をまとっているのに
足がとてつもなく早く、フットワークも身軽です。
是非一度動画等で見てみることをオススメします。
そしてもう一つが、正しいフォームでパンチを打つことです。
正しいフォームを身につけるだけでパンチ力は1.5倍変わると言われています。
鏡で確認しフォーム改善していくことが大切です。
初心者の場合、空手でのコツは自分の帯が動いているかどうかです。
帯が全く動いていなければ極端な話、腰の入ったパンチが打てていないと言うことになります。
始まりはガムシャラも大切ですが、変なクセがつく前に
フォームをしっかりと身に付けれれば、後々楽だと思います。
みんなで目指しましょう アニメのような一撃必殺のパンチを!!
佐藤道場 北方支部
支部長 長崎秀昭